日本文明・文化研究家を目指して

日本文明・文化研究家を目指して

◆(1)二、三年前に比べて、だいぶ社会に明るさが戻ってきた観のする今日です。しかしながら、日本の抱える根幹問題は、多くの人達の努力にも拘らず、遅々として解決の方に向いているように思えない現実があります。これはわが国国民が、本来あるべき国家像を共有すべきかたちで抱けてないことによると思われます。こうしたことの淵源は、戦前の歴史観の括り方とそれに基づく戦後社会の生き方にあると思われます。
  三年あまり前、縁あって国家ビジョン研究会にお世話になり、教育問題分科会とともに、日本文明研究分科会の委員を委嘱され、いま決意を新たにしております。

◆(2)20世紀の壮大な実験であった社会主義が崩壊し、資本主義もまた、今日になってさまざまな限界を露呈しつつあります。一方でロシア、中国の膨張主義がとまらず、中東ではテロが頻発し、21世紀世界のガバナンスが真剣に問われねばならない事態が出来しております。
この混沌とした21世紀の世界の秩序回復のために、世界には新たな指導原理が必要とされています。その本命に日本文明に資格ありとの仮説をたて、その検証が必要となりますが、日本固有の縄文時代から今日に至る歴史の基層に潜む哲学を探り、日本人のアイデンティティを明らかにすることの重大さが問われています。このことは国家ビジョン研究会の使命ですが、同時に我が残る人生をかけた課題と考えています。

◆(3)いま、わが国から国家の誇り、国家の大義が失われて久しく、日本人の多くから志の源泉が枯れてしまい、多くの若者が自信喪失に陥ったまま放置されているといわざるを得ません。
 その理由は、日本の歴史観、世界における日本の立ち位置、未来に向けた日本の価値観が共有されてないからです。それ故に志の立てようもないのです。こうした環境の中で、実学教育を施しても、十分な効果は得られません。

◆(4)連続と変化で綴ってきた日本の歴史において、戦前昭和の時代を暗黒史観で綴り、この時代をいつまでも空白にしておくことはできません。神話の世界に始まり、自然との共生によって営みを続け、進化させた先人の業績を偲ぶことを引き継いでゆくことが大切です。戦前の歴史における大きな誤解は、戦後のGHQ統治時代に描かれた足枷から生じていることは明らかです。

◆(5)これまでの日本の歴史は日本国内の事情に拘り過ぎて記述され、先の戦争によって、余りに悲惨で巨大な傷痕を残したために、戦前暗黒史観から脱却できずにおりました。帝国主義時代にあって、あたかも自然災害に身を任せるがごとく、四方からの大津波に襲われ、国家存亡を賭けた自衛戦争として描き直し、従来からの観点を変えて取組み直すことが必要です。戦前昭和を邪悪とする日本断罪路線は濡れ衣であり、20世紀の世界は、日本がなければアジア諸国は植民地支配から脱却できず、今日のアジアの繁栄を見ることありません。さらに、先の戦争によって西欧列強は衰え、日本に代わって米国が共産主義と対峙し、ソ連が崩壊します。結局のところ第二次世界大戦に勝者はなかったのです。これほどの大変化を遂げた地球世界にあって、すべてが70年前の歴史解釈であることの方が不自然であると云えましょう。

◆(6)日本国が現在の迷走から抜け出し、国民一人ひとりが自信を取り戻し、引き続き一流国として踏みとどまれるための哲学を完成できるよう努めたいと思います。急がなければならないことは、若者に立志の源泉を甦生させることです。取りあえずは教育分野で自らの使命を果たしたく、取り組みたく思います。

2015-4-3

日本文明・文化研究家 飯田 汎 Hiroshi Iida
  一般社団法人 国家ビジョン研究会 
   教育問題分科会・日本文明研究分科会委員
  元放送大学客員教授 
TEL&FAX:090-7170-9006
Iida Hiroshi

飯田 汎

Author:飯田 汎

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